S
Shikakus
基礎マスター・最重要

【簿記3級・2級】仕訳の基本ルール(借方・貸方)を絶対に間違えない思考法!5大要素の配置と勘定科目

公開日: 2026年04月02日 | 最終更新: 2026年09月15日 | 執筆: Shikakus 簿記試験対策チーム

簿記の仕訳ルール 借方と貸方のイメージ

「資産・費用は左」「負債・純資産・収益は右」のホームポジションさえ掴めば、仕訳で迷うことは一切なくなる

目次

    「借方(左)と貸方(右)、どっちに何を書けばいいのかいつも混乱する……」
    「売掛金や買掛金の増減で左右が逆になってしまう……」

    日商簿記検定(3級・2級)を勉強し始めたほぼすべての人が最初にぶつかる最大の壁、それが「仕訳(借方・貸方)」です。

    簿記試験において、仕訳は「すべての計算・決算書作成の土台」です。第1問の仕訳問題(配点45点前後)はもちろん、第2問の帳簿・補助簿、第3問の財務諸表作成まで、仕訳ができなければ1点も取れません。

    しかし、実は仕訳には「絶対に迷わなくなるシンプルな黄金ルール(ホームポジションの法則)」があります。

    本記事では、初心者が一生モノの仕訳力を身につけるための「5大要素の配置ルール」、3秒で答えを導き出す「3ステップ思考法」、そして試験頻出のつまずきやすい仕訳例を分かりやすく解説します!

    仕訳攻略の3大原則

    • 左=借方(り)、右=貸方(し): 名前の意味(借りる・貸す)は考えない!文字の払いの方向で左右を覚える。
    • ホームポジションの法則: 「増えたら定位置(ホーム)、減ったら逆側(アウェイ)」に書く。
    • 現金から考える: 迷ったらまず「現金や預金が自分に入ってきたか、出ていったか」から書く。

    1. 「借方・貸方」の左右の覚え方

    まず大前提として、「借り」「貸し」という日本語の意味は完全に無視してください。単なる「左」「右」の符号に過ぎません。

    借方(かりかた) = ひらがなの「り」が【左】に払う ➡ 左側
    貸方(かしかた) = ひらがなの「し」が【右】に払う ➡ 右側

    この覚え方さえ頭にあれば、試験中に「どっちが左だっけ?」と迷うことは二度とありません。

    2. 【最重要】簿記の5大要素と「ホームポジション」

    すべての勘定科目は、以下の5つのグループのいずれかに属します。そして、それぞれのグループには「決まった定位置(ホームポジション)」が存在します。

    グループ 定位置(ホーム) 主な勘定科目 増減のルール
    資産 左(借方) 現金、普通預金、売掛金、商品、備品、建物 増えたら左、減ったら右
    負債 右(貸方) 買掛金、借入金、未払金、預り金 増えたら右、減ったら左
    純資産(資本) 右(貸方) 資本金、利益準備金、繰越利益剰余金 増えたら右、減ったら左
    収益 右(貸方) 売上、受取利息、受取手数料 発生したら右、取消は左
    費用 左(借方) 仕入、給料、水道光熱費、旅費交通費、支払利息 発生したら左、取消は右

    たったこれだけ!仕訳の絶対ルール

    「増えたらホームポジションに書く」
    「減ったらアウェイ(逆側)に書く」
    簿記のルールは本当にこれだけです。資産が増えたら左(ホーム)。負債が増えたら右(ホーム)。資産が減ったら右(アウェイ)。

    3. どんな問題も解ける「3ステップ思考法」

    問題文を読んだら、以下の手順で考えると一瞬で仕訳が完成します。

    【例題】商品10,000円を売り上げ、代金は現金で受け取った。

    1. ステップ1(現金・預金の動きを探す): 「現金」を受け取ったので、現金が増えている。
    2. ステップ2(現金の左右を決める): 現金は「資産」。資産の増加なので【左(借方)】に書く!
      ➡ (借方)現 金 10,000
    3. ステップ3(相手側を埋める): 反対側の右(貸方)には、現金の原因となった「売上(収益)」を書く!
      ➡ (貸方)売 上 10,000

    4. 初心者が絶対につまずく「超頻出仕訳4選」

    ① 売掛金の回収と買掛金の支払

    【問題】 以前売り上げていた売掛金50,000円が当座預金に振り込まれた。
    【解答】 (借)当座預金 50,000 / (貸)売掛金 50,000
    ※当座預金(資産)が増えたので左。売掛金(代金をもらう権利=資産)が回収されて消滅したので右!

    ② 前払金と前受金(手付金のやり取り)

    【問題】 商品の注文時に内金10,000円を現金で支払った。
    【解答】 (借)前払金 10,000 / (貸)現 金 10,000
    ※現金を払ったので右(貸方)。左は「後で商品を受け取る権利(資産)」なので前払金(借方)です。

    ③ 固定資産の減価償却(間接法)

    【問題】 決算において、備品の当期減価償却費20,000円を計上する(間接法)。
    【解答】 (借)減価償却費 20,000 / (貸)減価償却累計額 20,000
    ※減価償却費は「費用」なので左。間接法では建物を直接減らさず、右に「減価償却累計額(資産のマイナス勘定)」を置きます。

    ④ 決算整理:売上原価の算定(しーくり・くりしー)

    【呪文】 仕・繰・繰・仕(しーくり・くりしー)!
    期首商品棚卸高を仕入に足し、期末商品棚卸高を仕入から引く決算整理仕訳です。
    (借)仕 入 [期首棚卸高] / (貸)繰越商品 [期首棚卸高](しーくり)
    (借)繰越商品 [期末棚卸高] / (貸)仕 入 [期末棚卸高](くりしー)

    まとめ:仕訳はパズル!理屈が分かれば絶対に楽しくなる!

    仕訳は、ルールさえ覚えてしまえば、どんなに複雑に見える取引でもパズルのようにカチッとはまる快感があります。

    「テキストを眺める時間」よりも「実際に手を動かして電卓を叩き、仕訳を切る時間」を増やしてください。30問ほど解けば、自然と指先が勝手に動くようになります。

    Shikakusで簿記の仕訳特訓を始める

    簿記3級・2級の重要仕訳を完全網羅。丁寧な解説で勘定科目の選び方をマスター!

    簿記3級 対策へ 簿記2級 対策へ
    コラム一覧に戻る