1. 簿記試験で持ち込み可能な電卓の条件

日商簿記検定では、持ち込める電卓の規格が厳格に定められています。違反すると使用を禁止されるため注意しましょう。

持ち込める機能(OK) 持ち込めない機能(使用禁止・NG)
・四則演算、ルート(√)、%
・メモリー機能(M+, M-, MR, MC)
・GT機能(グランドトータル)
・日数計算、時間計算、税計算
・関数電卓(三角関数、指数対数等)
・プログラム機能が搭載された電卓
・通信機能(Bluetooth、Wi-Fi)付き
・印字(プリンター)機能付き、音の鳴るもの

おすすめ電卓の3大スペック

  • 表示桁数:12桁(3級でも億単位の金額が出るため、8桁や10桁では桁あふれエラーになります)。
  • 早打ち対応(キーロールオーバー機能):2つ以上のキーを同時に押しても順番通り認識する機能。
  • サイズ:手のひらより少し大きいデスクサイズ(カード電卓や小型電卓はミスタッチの原因)。

2. 【必須機能①】メモリー機能(M+ / M- / MR / MC)

複数の掛け算の合計を、紙にメモすることなく1発で計算できる最重要機能です。

例題:(120 × 5) + (350 × 8) − (200 × 3) を計算する

  1. まず [MC](または [CA])を押してメモリーを空にする。
  2. 120 × 5 [M+](600がメモリーに加算される)
  3. 350 × 8 [M+](2,800がメモリーに加算される)
  4. 200 × 3 [M-](600がメモリーから減算される)
  5. 最後に [MR](または [RM])を押す → 画面に 「2,800」 と表示される!

3. 【必須機能②】GT(グランドトータル)キー

GTキーは、「[=]を押した計算結果を自動的にすべて累積合算してくれるキー」です。

  • A商品:100 × 5 = 500
  • B商品:200 × 3 = 600
  • C商品:300 × 2 = 600
  • ここで [GT] を押すだけで → 合計 「1,700」 が瞬時に表示されます。

4. 【必須機能③】定数計算(按分計算・減価償却の神速化)

同じ数値を何度も掛ける、あるいは割る場合、定数計算を使うとキーの打鍵数が半分になります。

  • カシオ(CASIO)の場合:[×] または [÷] を2回連続で押すと定数モード(画面に「K」が表示)。
    例:200 ×× 10 = 2,000、20 = 4,000、30 = 6,000
  • シャープ(SHARP)・キヤノン等の場合:数値を入力して通常通り [×] を1回押すだけで定数モードになる。

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