「Part5は30問もあって、いつも時間が足りなくなる…」
「全部の英文を丁寧に読んでいたら、Part7を解く体力が残らない…」
TOEICのリーディングセクションは、Part5「短文穴埋め問題」から始まります。ここでいかに時間と精神的エネルギーを消耗せず、スムーズに駆け抜けられるかが、セクション全体のスコアを大きく左右します。
多くの受験者が陥る最大の罠は、Part5の全ての問題を「長文読解」のように、真面目に最初から最後まで読んでしまうことです。しかし、実はPart5の問題の約半分は、全文を読まなくても、たった数秒で解ける「サービス問題」なのです。その代表格が「品詞問題」です。
ステップ1:まず「選択肢」を見て品詞問題か判断する
問題を解き始める前に、まず選択肢(A)~(D)に目をやります。そこに、同じ単語(語幹)を元にした異なる品詞が並んでいたら、それが「品詞問題」の合図です。
例:
- (A) success (名詞)
- (B) succeed (動詞)
- (C) successful (形容詞)
- (D) successfully (副詞)
このように選択肢が並んでいたら、「これは文全体の意味を考えなくても、空所にどの品詞が入るかを見極めるだけで解ける問題だ」と瞬時に判断します。
ステップ2:空所の「前後」の単語だけを見る
品詞問題だと判断したら、次は問題文の空所 (_____) の直前と直後の単語にだけ注目します。文の構造上、どの品詞が入るべきかは、ほとんどの場合、空所の周辺だけで決定できるからです。
例題: The marketing team was _______ in launching the new product.
この場合、注目するのは空所の直前の `was` (be動詞) と、直後の `in` (前置詞) です。しかし、この文ではbe動詞の後なので、もう少し広く見る必要があります。
鉄板ルールで品詞を特定する
空所の前後を確認したら、以下の鉄板ルールに当てはめて、入るべき品詞を特定します。
ルール1:冠詞 (a, an, the) や所有格 (my, his, its) の後ろ
→ 基本的に名詞が入る。 (例: `a beautiful ____` → `a beautiful design`)
→ もし空所の後ろに名詞があれば、その名詞を修飾する形容詞が入る。 (例: `a _______ design` → `a successful design`)
ルール2:be動詞 (is, am, are, was, were) の後ろ
→ 主語を説明する形容詞が入ることが多い。(例: `The presentation was ____.` → `The presentation was successful.`)
ルール3:名詞の前
→ その名詞を修飾する形容詞が入る。(例: `a _______ campaign` → `a successful campaign`)
ルール4:動詞を修飾する位置、または文の要素を全て満たした後の「おまけ」の位置
→ **副詞**が入る。副詞は動詞、形容詞、他の副詞、文全体を修飾できる万能選手です。(例: `He completed the task ____.` → `He completed the task successfully.`)
先ほどの例題の解説:
`The marketing team was _______ in launching...`
be動詞 `was` の後ろなので、主語である `The marketing team` の状態を説明する**形容詞**が入ります。したがって、(C) `successful` が正解となります。全文を訳さなくても、これだけで答えが導き出せます。
品詞問題は「パズル」、意味は不要
Part5の品詞問題は、英文の意味を理解する「読解」ではなく、文の構造から正しいピース(品詞)をはめる「文法パズル」です。この感覚を身につければ、1問あたり5秒から10秒で解けるようになり、難易度の高いPart7に多くの時間を残すことができます。
問題集を解く際には、まず選択肢を見て「これは品詞問題か?」と判断する訓練から始めてみてください。あなたのリーディングセクションの戦い方が劇的に変わるはずです。
コラム一覧に戻る