「Part5と同じ感覚で解いていたら、文脈に合わない選択肢を選んでしまった…」
「文を挿入する問題で、いつもどれが一番しっくりくるか分からず時間を浪費してしまう…」
TOEIC Part6「長文穴埋め問題」は、リーディングセクションの中で、Part5の「文法・語彙力」とPart7の「読解力」の橋渡しとなる重要なパートです。
一見するとPart5に似ていますが、同じ感覚で解き進めると、文章全体の流れを見失い、思わぬ失点を招いてしまいます。Part6を攻略する鍵は、「木を見て森も見る」という視点を持つことです。つまり、空所の前後だけを見るミクロな視点と、文章全体のテーマや流れを捉えるマクロな視点を、柔軟に切り替える能力が求められるのです。
ステップ1:まず「文章全体」をざっと読み、テーマを掴む
Part5と違い、Part6ではいきなり空所のある文を読むのではなく、まず文章の最初の1〜2文を読んで、この文章が何について書かれているのか(Eメール、お知らせ、広告など)、そして全体のテーマは何かを把握します。
文章の種類が分かれば、「この後には依頼事項が来るな」「商品の利点が述べられるな」といった展開を予測でき、文脈に合った選択肢を選びやすくなります。
ステップ2:空所の種類を見極め、解き方を変える
Part6の空所補充問題は、大きく分けて3種類あります。種類によって解き方が異なるため、瞬時に見極めることが重要です。
種類A:文法・品詞問題
選択肢が異なる品詞や時制で構成されている問題です。これはPart5と同様に、空所の前後だけを見て文法的に解くことができます。時間をかけずに素早く処理しましょう。
種類B:語彙・文脈問題
選択肢が同じ品詞の異なる単語で構成されている問題です。これは空所の前後だけでは解けません。空所のある文だけでなく、その前の文からの流れや、文章全体のテーマを考慮して、最も文脈に合う単語を選ぶ必要があります。
種類C:文挿入問題
4つの英文の中から、空所に最もふさわしい一文を選ぶ問題です。これがPart6で最も難しい問題形式です。攻略の鍵は、空所の「直前」と「直後」の文との論理的なつながりです。
- 直前の文:空所に入る文の「ヒント」や「導入」となっていることが多い。
- 直後の文:空所に入れた文の「具体例」や「補足説明」となっていることが多い。また、`However,` `Also,` `For example,` といった接続詞が大きなヒントになります。
ステップ3:「時制の一貫性」に注意する
Part6の文章では、全体の「時制」が一貫していることがよくあります。例えば、過去のイベントについての報告書であれば、全体的に過去形が使われます。未来のイベントの案内であれば、未来形や現在形が多く使われます。
単語や文を補充する際に、「この文章は未来の話をしているのに、この選択肢だけ過去形なのはおかしいな」というように、時制の観点から不正解の選択肢を消去することができます。これは特に、動詞の形を選ぶ問題や文挿入問題で有効なテクニックです。
Part6は「小さなPart7」
Part6は、単なるPart5の延長ではありません。「文脈」という要素が加わった、「小さな長文読解問題」と捉えるのが正解です。
問題を解く際には、常に文章全体の流れを意識し、特に文挿入問題では空所の前後の文との「つながり」を徹底的に吟味する癖をつけましょう。このパートを安定して乗り切ることができれば、Part7へのスムーズな移行とリーディング全体のスコアアップに繋がります。
コラム一覧に戻る