1. 経営戦略の4大フレームワーク完全図解
企業の現状分析や事業方針を決定するための代表的な分析手法です。
(1) SWOT分析(スウォット分析)
自社の内部環境(強み・弱み)と、市場などの外部環境(機会・脅威)を2×2のマトリクスで整理する手法です。
| 環境 | プラス要因(好影響) | マイナス要因(悪影響) |
|---|---|---|
| 内部環境(自社の要素) | S(Strength:強み) 高い技術力、知名度、豊富な資金 |
W(Weakness:弱み) ブランド力の不足、営業網の弱さ |
| 外部環境(市場・社会) | O(Opportunity:機会) 市場の急拡大、法改正による需要増 |
T(Threat:脅威) 競合の参入、原材料の高騰、不況 |
(2) PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)
複数事業を展開する企業が、「市場成長率(縦軸)」と「相対的市場シェア(横軸)」の2軸で事業を4象限に分類し、経営資源(ヒト・モノ・カネ)の最適な分配を決める手法です。
| 区分 | 市場成長率 | 市場シェア | 資金の流れと戦略 |
|---|---|---|---|
| 花形(Star) | 高い | 高い | 売上も大きいが、シェア維持のため多額の投資が必要。将来「金のなる木」へ移行させる。 |
| 金のなる木(Cash Cow) | 低い | 高い | 追加投資が不要で、莫大な現金利益を生み出す。ここで得た資金を「問題児」に回す! |
| 問題児(Problem Child) | 高い | 低い | 成長している市場だがシェアが低い。資金を集中投資して「花形」に育てるか撤退かを見極める。 |
| 負け犬(Dog) | 低い | 低い | 市場も伸びずシェアも低い。早期の撤退・事業売却を検討する。 |
(3) バランススコアカード(BSC)とCSF・KPI・KGI
企業の業績評価を「売上や利益などの財務指標」だけでなく、非財務的な指標も含む4つの視点から総合的にマネジメントする手法です。
- 財務の視点:株主に対してどのように財務的成功を示すか(売上高成長率、営業利益等)。
- 顧客の視点:顧客満足度をどう高めるか(リピート率、クレーム件数、解約率)。
- 業務プロセスの視点:業務効率をどう改善するか(製造リードタイム短縮、不良品率)。
- 学習と成長の視点:社員の能力向上と組織風土(資格取得者数、研修時間、定着率)。
【用語の整理】
・KGI(重要目標達成指標):最終的な目標数値(例:年商10億円達成)。
・CSF(重要成功要因):目標達成のために最優先で注力すべき要素(例:Web集客の強化)。
・KPI(重要業績評価指標):進捗を測る中間指標(例:月間Web訪問者数10万人)。
・KGI(重要目標達成指標):最終的な目標数値(例:年商10億円達成)。
・CSF(重要成功要因):目標達成のために最優先で注力すべき要素(例:Web集客の強化)。
・KPI(重要業績評価指標):進捗を測る中間指標(例:月間Web訪問者数10万人)。
2. 頻出の財務計算問題(ROI・ROA・損益分岐点)
(1) ROI(投資利益率)の計算式
ROI (%) = 利益 ÷ 投資額 × 100
投じた資本に対してどれだけ効率よく利益を生み出したかを測る指標です。
(2) 損益分岐点売上高の計算ステップ
損益分岐点とは、「利益がゼロ(売上高 = 総費用)となる売上高」のことです。
- 固定費:売上の大小に関わらず必ず発生する費用(家賃、人件費、減価償却費等)。
- 変動費:売上に比例して増える費用(原材料費、仕入原価、販売手数料等)。
- 変動費率 = 変動費 ÷ 売上高
- 限界利益率 = 1 − 変動費率
損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ (1 − 変動費率)
3. 本試験の頻出チェック問題
過去問演習:PPMの資金配分
【問題】PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)において、市場成長率が低く相対的市場シェアが高い事業から得られた資金の投下先として、最も適切なものはどれか?
【正解】問題児(Problem Child)
【解説】市場成長率が低くシェアが高い「金のなる木」で稼いだキャッシュは、市場が急成長しているものの自社シェアが低い「問題児」に集中投資して「花形」へと育成するのがPPMの基本定石です。