1. 開発モデル対決:ウォーターフォール vs アジャイル

システム開発の手法には、大きく分けて「ウォーターフォールモデル」と「アジャイル開発」の2つがあります。

開発手法 開発の進め方 メリット 適したプロジェクト
ウォーターフォールモデル 滝(Waterfall)のように、上流工程(要件定義・設計)から下流工程(実装・テスト)へと後戻りせず順番に進める。 全体のスケジュールや予算が見積もりやすい。品質管理がしやすい。 銀行の基幹系システム、官公庁システムなど、要件が事前に確定している大規模開発。
アジャイル開発
(スクラム・XP)
システムを小さな単位に分割し、1〜4週間の短い期間(イテレーション/スプリント)で「計画・開発・テスト・リリース」を繰り返す。 仕様変更や顧客要望に柔軟・迅速に対応できる。早期に動くソフトウェアをユーザーに提供できる。 Webサービス、スマホアプリ、新規事業など、市場の変化が激しく仕様変更が前提の開発。

アジャイル(スクラム)の頻出重要用語

  • プロダクトバックログ:開発すべき機能や要望に優先順位をつけて並べた一覧リスト。
  • スプリント(イテレーション):1〜4週間程度の開発サイクルの単位。
  • デイリースクラム(朝会):毎日15分程度で行う進捗・課題共有の短いミーティング。
  • レトロスペクティブ(ふりかえり):スプリント終了時にチームの改善点を話し合うミーティング。

2. プロジェクトマネジメントの基本ツール(WBSとガントチャート)

WBSとガントチャートの違い

  • WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図):プロジェクト全体を構成するすべての作業を、階層構造(ツリー状)に細かく分解した図。作業の抜け漏れを防ぎ、担当者を明確にする。
  • ガントチャート:横軸に日時(スケジュール)、縦軸に作業項目を並べ、作業期間を横棒(バー)で表した工程管理図。進捗状況が一目でわかる。

3. クリティカルパスの計算手順(アローダイアグラムの解き方)

アローダイアグラム(PERT図)は、作業間の依存関係を矢印(アロー)で表したネットワーク図です。

(1) クリティカルパスとは?

プロジェクトの開始から終了までを結ぶ経路の中で、「所要日数の合計が最も長い経路(最長経路)」のことです。

【超重要】なぜ「最長経路」なのに「最短日数」なのか?

すべての作業が完了しなければプロジェクト全体は終わらないため、最も時間のかかる最長ルートが完了するまでプロジェクトは終了できません。したがって、クリティカルパスの所要日数 = プロジェクト全体の最短完了日数となります。この経路上の作業が1日遅れると、プロジェクト全体が1日遅延します。

(2) 計算の2ステップ

  1. スタートからゴールまでの「すべての分岐ルート」をリストアップする。
  2. 各ルートの日数を足し算し、最も合計日数が大きいルートがクリティカルパス!

4. ITサービスマネジメント(SLAとITIL)

  • SLA(Service Level Agreement:サービス品質保証契約):サービスの提供者(ITベンダー)と利用者(顧客)の間で、サービスの品質基準(稼働率99.9%以上、障害復旧時間4時間以内等)を合意・明文化した契約。
  • ITIL(Information Technology Infrastructure Library):世界中のITサービスマネジメントの成功事例(ベストプラクティス)を体系的にまとめたガイドブック。
  • インシデント管理 vs 問題管理:
    ・インシデント管理:障害が発生した際、一刻も早く「サービスを復旧させること(応急処置)」を最優先する。
    ・問題管理:障害の「根本的な原因を究明し、再発を防止すること(恒久対策)」を目的とする。

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